
仏前結婚式
仏の前で結婚を誓う結婚式。一般的にお寺や自宅の仏壇の前で、神前式と同じような白無垢と羽織袴で比較的少人数で行われる。
ふたりが出逢い、結ばれた「縁」を仏様と先祖に報告し、この「縁」に感謝し大切にしていくという考えのもと行われます。一般的に、先祖代々の菩提寺や寺院または、自宅の仏前に僧侶を招いて行われます。
仏前結婚式の流れ
- 親族・参列者入堂 仏前に向かって右側に新郎側、左側に新婦側の親族が並びます。
- 新郎新婦入堂 新郎新婦が媒酌人に付き添われて別々の入口から入堂し、中央で両方が出会い正面の壇前に進みます。
- 司婚者入堂 結婚式を司る僧侶(司婚者)が入堂し焼香しますので、一同は合掌します。
- 啓白文(けいびゃくもん)朗読 僧侶が仏前に向かって、ふたりの結婚を報告し、加護を願う啓白文を朗読します。
- 念珠授与 司婚者は、仏前に供えてある念珠のうち、白いリボンのついた方を新郎に、赤いリボンのついた方を新婦に授けます。新郎新婦はこれを両手で受け左手の四指にかけます。念珠は結婚式が終わるまで持っています。仏前式の結婚式でもっとも大切な儀礼です。
- 誓約の言葉 司婚者の問いかけに新郎新婦が答え、仏前で結婚を誓います。
- 焼香 新郎新婦が1回ずつ焼香を行います。
- 誓杯 大中小の三つ重なった杯のうちいちばん小さな杯を新婦、新郎、新婦の順で三口で飲み干します。神前結婚式における三三九度にあたります。
- 親族固めの杯 参列者一同で祝杯を交わします。
- 法話 僧侶がお祝いの説話をします。
- 退堂 新郎新婦を先頭に参列者一同退場します。
以上のようになります。